日本の武道・合気道/植芝盛平・合気道の創始者/植芝吉祥丸・植芝守央・由美かおる・演武/伝統文化を継ぐ心・人間国宝・香取正彦/写真豊富

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日本の武道・合気道/植芝盛平・合気道の創始者/植芝吉祥丸・植芝守央・由美かおる・演武/伝統文化を継ぐ心・人間国宝・香取正彦/写真豊富

昭和58年 270P 部数は少なそうです資料用にもいかがでしょうか。

植芝吉祥丸
合気道真髄 一 「気」というもの

古武術・古武道を継ぐ「合気道」 わが国の武道発生史的視点から見た場合、そもそも合気道の源流はいかなる淵源にまでさかのぼることができるであろうか。またいかなる古武術・古武道の形態をもって祖型と類推し得るものであるか。

合気道は、開祖植芝盛平によって創始され基礎づけられた近代の武道であるが、また同時に、その根底にはわが国古来の武の伝統が脈々と流れているもので、理念より技法に至るまでその伝統は有形無形さまざまなかたちとして内包され、活用されている。

たとえば技法面において合気道は、自打、拳法、柔法、骨法、捕手、取手、和術、体術、小具足、腰回 りなどと称された格闘的古武術に淵源する各種技法を取捨選択しつつ採り入れたと思われるふしがあり、 天神真楊流や起倒流などの柔術、柳生新陰流その他の剣術から摂取されたと思われる技法をもふくめて、合気道の技法的祖型は、まさにわが国固有の武の伝統の線上にさかのぼって見いだすことができるのである。

同様のことは理念、あるいは思想、哲理の面に関しても認められる。すなわち合気道の理合いにおける、 たとえば陰陽の理、柔剛の理、呼吸力の理、体さばきの理その他は、その淵源をわが国古来の武の伝統と かかわる東洋哲郎にさかのぼって見いだされる。つまり武道発生史的に見るならば、合気道は、疑いもな日本古武術・古武道の正統を踏まえていることが、演繹的にも帰納的にも立証されるであろう。 「道」であるということになろう。

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